コーヒー器具の選び方で後悔したこと3選|初心者が陥る悩みをプロが紹介!
関西・大阪梅田から1駅の場所で、コーヒー器具専門店・検査機関を運営しているCOFFEE LAB KOMAMEYA の小西です。

当店はコーヒー器具やコーヒーに関係する道具全般を専門的に販売しており、取り扱い点数600点を超える日本最大クラスのセレクトショップとして実際に器具を体験頂きながら、お客様に商品をご紹介しています。
なぜ現在このような店舗を運営しているかというと、コーヒー器具を購入する際に様々な失敗と後悔を経験したからです。

今回は、実際に私がコーヒー初心者時代に経験した器具選びの中で「後悔した」と感じた事柄を紹介します。
実際にあなたが今コーヒー器具選びに悩んでいるのであれば、必ずチェックすることをオススメします。
ネットのオススメランキングで選んだ
私が初めてのコーヒー器具選びで迷ったのがコーヒーミルです。
- 金額が器具の中でも高い部類
- どの程度の挽き目の範囲かわからない
- 実際に試せない
- 何があるかもわからない
そのため、できる限りリサーチしようと思い閲覧したのが「コーヒーミルオススメ◯選!」のようなサイトでした。

そこにはAmazonや楽天の大型ECサイトの誘導リンクがあり、いかにもその商品を使用したかのように特徴が記載されています。
このようなリンク(実際の商品の色違い)
何も知らない私は「このコーヒーミルが良さそうかな・・・」と3日間くらい思い悩み、1万円を超える電動ミルを購入しました。
しかし結果は散々。
- 思ったより細く挽けない
- 音が想定より大きい
- 挽き目の設定範囲が少ない
- 静電気が多くて粉がへばりつく
- 分解が一切できない構造
結局理想とする使い勝手では無いため、悩んだ時間も無駄になり、捨てられずに場所まで取ってしまう1万円の置き物になりました。

【補足】コーヒー器具が「悪い」ではなく「自身の求めている内容に沿っていないものを選んでしまった」というのが問題です。
このようなランキング・レビューサイトは、いくつかの問題があります。
- 実際に使用した写真がなく情報の信憑性が低い
- あまりにも時代遅れの器具を紹介している
- メーカーの説明文準拠の過大評価が存在する
よくあるのは「謎のコーヒーのプロ」が出てきて、取材形式でオススメ器具を評価しているような記事は要注意。

仮にコーヒーのプロだとしても器具のプロではないため、その器具を真に使い込んだ結果生まれる血の通った評価からは遠い内容となっています。
また上記内容に関連して「最新の年度であるにも関わらず、遥かに時代遅れの器具を紹介している」ことも珍しくありません。

つまりそれは、ランキング記事を記載する著者が器具の情報を追えていないことを顕著に表しています。
特に、下記の記事で紹介している”性能上深刻な問題を抱えた構造を持つ”コーヒーミルを未だにオススメに出している場合は注意した方がいいでしょう。
【補足】性能が全てではないため「見た目・雰囲気が好き!」であれば、それは選ぶ側の選択として”間違い”ではありません。
過大評価については次の見出しで説明します。
レビュー・メーカーの説明文準拠で選んだ
またコーヒーミル選びで後悔したのが、レビューやメーカーの説明を鵜呑みにしてしまったことです。
前回コーヒーミルの購入に失敗してから「安い電動ミルで後悔するなら、良い物を買ってしまおう」と、当時5〜6万円するKalita「ネクストG」を購入しました。

その際にメーカーの商品ページをチェックし、いくつかのレビューもチェックした結果・・・
- 細挽きができる
- 静電気が少ない
- 挽き目が均一
上記のような内容で”評判が良かった”ため、購入に踏み切りました。
しかし、実際の商品を使用してみると”自分が想定していた細挽き・中挽きではない”ことがわかり、とても落胆した記憶があります。
ちなみにネクストGは1台だけでなく、見識がついた頃に検証のため2台目も購入しましたが、やはり当初感じた評価が覆ることはありませんでした。

この事から、下記の学びを得られます。
- メーカーの説明は”あくまで参考”程度
- レビューには”感覚値”の違いが前提にある
- 思い込みがレビューに反映される可能性がある
- 他人の「良い」は自分にとって「良い」ではない
メーカーは販売のために、自社製品の良いところを発信するのは当然のことです。
「挽き目が均一」「エスプレッソからフレンチプレスまで対応!」などはよく見かけますが、実は数値的な基準ではない抽象的表現が多く記載されています。

例えばドリッパーでも「〇〇の方が、コーヒーの甘さが出やすくなる」など、原因と結論の結び付けに無理のある表現も見たことがあると思います。
極論でいうと「甘さ」も「挽き目」も”人によって感じ方は違う”ため「正解・不正解」や「良い・悪い」もありません。
感じ方の違いについてはコチラ
なので、レビューやメーカーの説明に対しては実測値・事実のみを参照するという方法で対処するのが得策です。
先にも挙げた通り他人の”良い”が自分にとっての”良い”ではないため、記事や動画の情報だけで判定するのは困難ということになります。
そのため当店では、コーヒーミルの挽き目を実際に体験して頂くための「挽き目確認セット」を作成しています。
各コーヒーミルの挽き目の最小・最大・SCAカッピングプロトコルの粒度の3種をチェックできるため、粒度の均一性や挽き目の範囲を実際にご確認いただけます。
知識・品量の薄い販売店で選んだ
これも過去に量販店やメーカー純正のコーヒー器具を見に行った際に感じたことで、販売担当者のコーヒーかコーヒー器具どちらかの知識(場合によっては両方)が不足している場合が多々あります。

そもそも紹介できる商品が少なければ、販売側もその中でしか紹介できず比較体験もできないため、見識が偏るのは仕方がありません。
コーヒー器具専門のメーカーの販売員であっても、自社の商品以外の見識が薄い事もあります。
本来なら「この製品を使用することで、どのような体験が得られるか」という所を期待しますが、聞いても返答が抽象的で曖昧なため「聞いたけど結局わからない」という経験も幾度とあり、落胆が大きかったです。
当店ではそのような経験から「コーヒー豆の知識・焙煎知識・抽出理論・物理現象」を全て踏襲した上で、お客様の知りたいことや要望を具体的に言語化し提案・返答できるように日々研鑽しています。

また取扱器具の一つ一つの検証や、日常に取り入れて使い勝手なども確認しており”お客様の生活に取り入れた際のイメージ”も体験を通して説明できます。
結論として、
- 焙煎〜抽出までの全般的な知識がある
- 器具の取扱点数が多く比較・体験できる
- 器具の具体的体験・見識がある
コーヒー器具を販売するにあたって、私が最低限必要だと感じた条件が上記の内容であり、その全てを満たす店舗として運営しています。
総括・まとめ
「コーヒー器具選びで後悔したこと」については以上です。
器具に対する勘違いやマーケティングによる思い込みは、器具がある程度発達し尽くした現代においても未だに根深い問題と言えます。

特に「この器具を使うと〇〇よりも甘さが出た」「味が良くなった」というレビューは、個人的感想であることを認知すると、情報に振り回されるリスクは最小化できます。
最も大事なのは、自分の理想と製品が適切にマッチングすること。
作った側も、買った側も「せっかく買ったのに使われない」というのはとても残念な事で、作られた製品も可哀想です。
場合によっては「コーヒーが続かなくなる」原因にもなり、最終的にコーヒー業界の損失にもなります。

実際に「一度面倒になって器具を捨ててしまい、リタイアした」という方から相談を頂く事もあるくらいなので、大袈裟な話ではありません。
私が情熱を持ってこの仕事をしている原動力は「後悔しない器具選びをして”コーヒーを楽しむ”ことを継続して欲しい」という願いから来ています。
故に当店では可能な限り器具を正当に評価し、世の中のマーケティングに対して「信念と知恵を持って立ち向かう」事を大切にします。
「実際に器具を比較体験・相談したい!」と感じていただけたら、下記リンクから来店の予約ができるのでご確認ください。

当店は、お客様1人1人に適切なサービスを提供するため原則予約制(接客対応中でない場合、コーヒー器具の購入相談やコーヒー豆の購入等は可)としています。
他にもコーヒー器具についてわからないことがあれば、SNSやお問い合わせからご連絡ください。

