アイテム詳細
品種について
近年、希少品種として世界中のスペシャルティコーヒー市場で注目されるゲイシャ種ですが、当品種は、ゲイシャ(Geisha)ではなくゲシャ(Gesha)と敢えて呼称されます。
エチオピア・ベンチマジ地方にはGesha Forestあるいはゴリゲシャの森と呼ばれる森林地帯があり、その名称を起源とした品種をゲシャと呼んでいました。
WORLD COFFEE RESEARCHによる歴史的背景の説明では、GeshaとGeishaという呼称に明確な決まりがエチオピアに無かったことでゲイシャ(Geisha)という呼称が一般化したと推察されており、どちらの呼び方でも”同一イメージの種を指す”と考えて差し支えありません。
しかし、当コーヒー豆の品種として呼称される「Geisha1931」はパナマゲイシャの「T2722」のように遺伝的な証明がなされた登録品種ではありません。
故に「何を以てゲイシャなのか?」という問いに対して「T2722」以外は、コロンビアなどの中南米地域に存在する”ゲイシャ”含めて明確な回答が難しい品種となります。
以上のことから「ゲイシャのような名を冠した品種」とご理解いただく方が誤解が少なく、個別の品種として楽しんでいただけるはずです。
当商品について
当コーヒー豆はゲシャ/ゲイシャという名称の割にはコストの低い商品で、値段相応のクオリティです。
| 焙煎難度 | ★★★☆☆ | 普通 | 浅煎りの場合は難易度が上がります。 |
| 豆の品質 | ★★☆☆☆ | やや悪い | スクリーンの均一性が低い。クエーカーが多め。焙煎前後共にある程度のピックを要する。 |
| 風味特性 | ★★★☆☆ | 一部特徴的 | フローラルが特徴的。酸味は弱い。個性主体にするとウッディが出るので注意。 |
特に浅煎り焙煎においてはローストディフェクト(焦げ・生焼け)などが出た際にわかりやすく、豆由来のポテンシャルで誤魔化せません。
焙煎テクニックが顕著に反映されるコーヒー豆のため「自身の浅煎り焙煎の現状を把握しておきたい」という方の練習豆として優秀です。
【風味の特徴】
エチオピアのテロワールや品種由来の風味としてはジャスミンのようなフローラルな風味が明確に出やすいですが、酸味に関しては弱い傾向です。
総じてブラックティーのような風味になりやすいため、紅茶のような香り高いコーヒーを求める方や酸味の強いコーヒーが苦手な方であればオススメできます。
またコーヒー豆由来の成分がやや少ない傾向にあるため、浅煎りで焙煎するとウッディやペーパリーなど、木材のような風味が感じられやすく甘さの印象が大きく下がります。
「甘さを出そう」「複雑にしたい」などの理由からメイラードフェーズを長く取ると、キャラメライズしても甘さが負けるため、さっさと1st Crackしてキャラメライズで甘さのバランスを取る方が無難です。
キャラメライズが上手くできれば、ローストアーモンドやキャラメルのような甘さもしっかり感じられるコーヒーになります。
【欠点・スクリーンの傾向】
やや焙煎後にクエーカー(糖などの前駆体のない豆)が一定数見られるので、明らかに色が薄い豆は焙煎後や袋分け前にピックしておくことをお勧めします。
またスクリーンのバラつきも顕著なため、浅煎り焙煎などでは味や質感の調整がシビアになる傾向です。
500g以下の小分け注文であれば、発送前に簡単なスクリーン選別を行った上でお出しします。
詳細情報
| 国名 Country |
エチオピア/Ethiopia |
| 地域 Region |
Gesha Bench Maji |
| 標高 Altitude |
1,460~1,700m |
| 農園 Farm |
Tracon Gesha Karmachi Farm |
| 品種 Variety |
Gesha1931 |
| 精選方法 Process |
Washed |
備考・発送について
豆量の選択について
当商品はオプションにて100g〜24kgまで選択できます。
発注量が増えるほど金額は安くなるため、イベント用・間借りカフェなどで多くコーヒー豆を使用する方にもオススメです。
焙煎サンプルについて
オプションにて10gの焼き豆サンプルのみもご購入いただけます。
配送について
①500gまで送料500円で対応致します。(海外への発送は別途お問い合わせ下さい)
②基本3〜4日営業日(日・月・祝以外)以内に出荷予定ですが、量によって遅れが出る場合もございます。納期を指定したい場合は配送日時をご指定ください。
③500g以下の場合は、配送日指定はできません。
焙煎方法に悩んだ方へ
当店では大阪市内の店舗(大阪梅田から1駅)かオンラインにて焙煎トレーニングを実施しています。

焙煎後のコーヒー豆の状態を自分自身で言語化できるように指導し「自分の焙煎スキルの現状はどうなのか?」「豆のポテンシャルがもっと引き出せるのか?」など、実際に焙煎豆を送付・返送することでも確認することができます。
詳細は、下記の案内をご確認ください。
